商標登録の方向が180度逆ですよ

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私の事務所には本の販売に商標「本屋さん」、お菓子の販売に商標「お菓子」、豆腐の販売に商標「豆腐」を登録したい、というお客さまがいらっしゃいます。

でも例えば特定の業者がスケートボードについて商標「スケートボード」を商標登録してしまったとしたら他の業者が困ってしまいます。

ですからこれらのケースについては特許庁は登録を認めていません。
上記に挙げた商標はほぼ登録できないものの具体例です。

例えばケーキの販売に「ケーキ屋」という商標を取得することができれば他のケーキ屋さんが事実上「ケーキ屋」という表記をすることができなくなるので有利と考えるのかもしれませんが、ところがどっこい、特許庁はこれらのものを登録してくれないのです。

それだけではありません。

ケーキを販売するのに「ケーキ屋」というブランドを立てるのはまずいのです。

何故なら、「ケーキ屋」と言われても日本全国ケーキ屋さんは星の数ほどありますので、「ケーキ屋」と言われてもどこのケーキ屋さんか分からず、お客さまはあなたのところに辿り着くことができないからです。

たとえば「あそこのケーキ屋さん、すごくおいしいよ。」「ぼくもそのケーキ屋さんに行ってみたい。」という話がうわさになった、とします。

ブランドの鍵は、これらの会話の『あそこ』とか『その』の部分にあてはまるネーミング、マーク等を考えて創出して育てることです。

特定のネーミングを持っているのがあなただけなら、お客さまはそのネーミングを頼りにあなたのところまで探してやってきます。

その手がかりが「ネーミング」であり「マーク」であるというわけです。
お客さまに手がかりを与えないで何を与えようとしているのですか?

最初に戻って、商標「ケーキ屋」で権利を取得しようと考えるのは、「現時点で」ケーキ屋という単独名称の価値が一番大きいと考えることに由来します。

でもこれは間違っています。
180度方向が逆です。

現時点で価値が一番低いのはあなた自身のブランドです。
何故なら、現時点ではあなたの商標のことを誰も知らないからです。

だからあなたは現時点で価値のもっともある(ようにみえる)、みんなが知っている一般的名称の権利を取りに走ろうとするのです。

けれども実際は違いますよ。

価値の基準は現在ではなくて、将来なんです♪
いいですか、現時点のあなたの財布を見てもだめですよ。

価値の基準は将来なんですよっ!

現時点を基準にご自身のブランドを見て価値がないと感じているから商標登録をする意義が見いだせないのです。

生まれたばかりのブランドには商標に信用が十分に一体化していないため価値がないか、極めて低いのはあたりまえのことです。

スタート時点では誰も知らないので価値はとても低いのです。
(誰も知らないものに誰も金を払おうとはしないのです)

でも誰もがゼロラインからスタートして他のブランドと十分差別化できるネーミングなり、マークなりを考えてそれに信用を一体化させて商標の価値を将来に向けてどんどん吊り上げて行くのです。

この様に考えないとダメです。

現時点で価値の高いものに手を出してはだめです。
現時点で価値が低いものを手に入れてそれを育てるのです。

株の場合は自分の意思だけでは価格を吊り上げることはできませんが、
あなたのブランドの価値はあなたの努力次第でいくらでも吊り上げることができるのです。

商標に一体化した信用がある臨界点を超えると、放置しておいてもお客さまはその商標を手がかりにして、草の根を分けてもこちらのことを探し出してやってきてくれます。

お客さまに来てください、と頭を下げなくても、勝手に向こうから「売ってください」と来て下さるのです。

そのお客さまがやってきて下さるように、きちんとした目印なり手がかりを与えないとだめです。

その目印や手がかりとなるものをじっくり考えて見て下さい。

それが登録すべき本来の商標の姿です。

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私は、平野先生と直々にお話させていただいたので、
先生のおっしゃっている事が、とってもよくわかります。
いろいろ迷っている方や、詳しく知りたい方は、
とにかく専門家の平野先生とお話するに限ると思います。

私は、これからも平野先生を頼りに将来を展開していきたいと
思っております。

福岡さん、こんにちはっ!
コメントありがとうございました。

福岡さんからこの様に暖かいメッセージを頂きますと元気100倍です♪

言うは易く行うは難し。
ブランドを育てる道は簡単ではありませんが、
将来を見ることのできるものだけがブランドの価値を見ることができるのです。

これからも大切にブランドを育てていきましょうね♪

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弁理士 平野 泰弘

平野泰弘弁理士

  • 日本弁理士会所属
    特定侵害訴訟代理業務付記弁理士
  • 大阪大学大学院理学研究科
    博士前期課程修了
  • 旧財閥系総合メーカー東京本社知的財産部社内弁理士を経て当事務所開設
  • 三井住友銀行グループSMBCコンサルティング ビジネストレンド多数執筆

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