商標登録はビジネスのアイデンティティを守るために不可欠です。しかし、登録申請の申請後に、時に拒絶理由通知を受け取ることがあります。
この通知を受け取った場合、期限内に適切に対応しなければ、申請が拒絶されることになります。
たとえば、せっけん類と化粧品の両方を含む申請で、せっけん類だけが問題視され、化粧品は問題ない場合もあります。
このような状況では、せっけん類の問題を解決しない限り、化粧品も含めた申請全体が拒絶されるのです。
問題が指摘された部分だけを修正することで、残りの申請は成功することがあります。
たとえば、拒絶されたせっけん類を申請から除外すれば、化粧品の商標登録は可能となります。しかしその代わり、せっけん類については商標権を得られなくなります。
せっけん類に関しても権利を確保したい場合、いくつかの選択肢があります。
- 拒絶査定に対して不服審判を求める
- 出願を分割して別の出願に分ける
- 一度せっけん類を申請から外し、後に再出願する
拒絶査定不服審判は、法的手続きとして時間と費用がかかりますが、必要な権利を確保するためには有効な方法です。分割出願は、申請内容の一部を新たな申請として分ける手続きで、元の申請日を維持できるため、後発の競合他社の申請に対する先願権を保持できます。
最終手段として、再出願する方法がありますが、その間に他者が先行して申請するリスクがあるため、慎重に検討する必要があります。
どの方法を選択するにせよ、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
専門家と相談し、最も適した戦略を決定することが大切です。商標権の確保は、企業のブランド価値を守るために、慎重かつ戦略的に進めるべきプロセスです。
ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘
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