商標登録は必要か?

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商標登録をする必要はあるでしょうか、という質問を受けることがあります。

これはご自身のブランドをどのように育てていくかといった観点を抜きにして説明することはできません。商標登録をする必要があるかどうかは、商標登録をされる方の方針に依存します。

商標登録をする必要はないのではないか、と思える方は次のような方です。

1)1年か2年程度で現在の会社をたたんで、商売を辞めてしまう人
2)町内のママさんバレーや親睦会など、ごく限られた地域で少人数で商売以外の活動をされている人
3)他人の使用している商標を横から商標登録して、商標権を売って儲けてやろうと考えている人

この様な方なら確かに商標登録をする必要はないかも知れません。
でもね、ちょっと違う見方もあるのです。

商売をやっていて商品の販売やサービスの提供をしていますと、自然と商品名、サービス名、会社名、店名等が有名になってきます。商売が繁盛するのはあなたが多くの消費者から信用されている証拠でもあります。

この信用は、商品名、サービス名、会社名、店名等のネーミングと一体不可分の関係になっています。

例えば、「トヨタ」のネーミングのついた自動車なら購入を検討しますが、私の名前である「ヒラノ」とのネーミングのついた自動車は誰も購入しないでしょう。「トヨタ」の自動車は消費者からの信用を獲得していますが、「ヒラノ」の自動車はこれまで販売実績が1台もなく、消費者の信用を全く獲得できていないからです。

商標登録により保護されるのはこの「信用」です。
信用が保護対象になっています。

一所懸命これまで商品を販売してきた結果、会社名や店名と一体となった信用が発生しているのです。
商標権を取得することにより、他人に勝手にこの信用を利用されることを防止することができます。

商標登録の意味が見いだせないのは、「現時点で」あなたの商品名とか会社名とか店名などが消費者からの信用を未だ獲得できていないからです。

でもこれはごくごく自然なことです。

どの商標も過去に遡れば誰も知らなかった時代に行き当たります。消費者からの信用を獲得できていない時期があったのです。

けれどもみなさん努力に努力を重ねて、自身のブランドを構築してきたのです。
長年の経営努力がブランドという名前の信用として、ついには経済価値を生むようになるのです。

トヨタの自動車なんて誰も知らない時代があった。
セブンイレブンなんてコンビニも誰も知らない時代があった。

でもこれらの企業体は懸命に努力を重ねて、ついには誰もが知っている段階まで商標権の価値を吊り上げたのです。

「トヨタ」とか「セブンイレブン」とかの商標を独占的に使用できる商標権は、いくらなら譲ってもらえると思いますか。

1億円で譲って貰えるなら、あなたと一緒にお金をかき集めて今すぐアタッシュケースに1億円を詰めてキャッシュで買いに行きます(もちろん、そんな安値では譲って貰えるはずもありませんが・・・)。

ちなみに現時点で「トヨタ」とか「セブンイレブン」とかが全く無名の企業であると仮定して、これらの商標登録にかかる費用は、あなたの商標登録に要する費用と同額です(私の特許事務所ならそうです)。

本当の勝負は商標登録を済ませた後に始まります。商標権の価値は経営努力によりいくらでも伸ばすことが可能だからです。

ところで現在使用している商標は有名でないから商標登録は必要ない、もっと有名になってから商標登録をしようと考えている方もいます。

この考え方は、その有名になる商標が他人に先に商標登録されない、というこちらのみに都合のよい仮定が成り立つなら、正しいです。

でも有名になると分かっている商標を、他人が黙って放置していると思いますか。

将来有名になると分かっている商標が商標登録されていないことを知ったなら、その商標を取得しようとする方が現れます。

道路建設予定地の買収を手当せずに道路建設予定を発表してしまうようなものです。
たちまち、その道路建設予定地は悪徳業者により買い占められてしまいます。

そろそろ自分の商標も有名になったから商標登録でもしようか、というのでは多くの場合、タイミングとしては遅いです。

こちらのめぼしい商標は多数の悪徳業者に食い千切られていて、取得できる商標権はほとんど残っていない場合も起こりえます。

この様な実情は他の専門家は教えてくれないと思います。
教えたら、あなたから将来頂くことになる高額の裁判費用やアドバイス料などを取ることができなくなるからです。(汗

これまで大切に育ててきたつもりの商標が商標登録できない。このことが判明したときに至って初めて、商標登録の必要性に気づくようではダメです。

「現在は有名でないから商標登録は必要ない、もっと有名になってから商標登録をしよう」という考え方は、「現在は株価が低いので株の価値は低い。もっと有名になって株価が上がってから購入しよう」とする考え方と似ています。

株価が上がってしまってから株の入手に走るようでは完全に相場の「カモ」になります。
株に手を出すことのできる方は「将来が読める」方です。

現在しか見ていないのであれば株に手を出してはいけません。

商標登録も同じですネ♪
商標登録の必要がある方は「将来が読める(少なくとも読もうとする)」方です。

私は将来が読める方に商標登録の手続きを案内しています。

ファーイースト国際特許事務所
弁理士 平野 泰弘
電話03−5835−2773

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弁理士 平野 泰弘

平野泰弘弁理士

  • 日本弁理士会所属
    特定侵害訴訟代理業務付記弁理士
  • 大阪大学大学院理学研究科
    博士前期課程修了
  • 旧財閥系総合メーカー東京本社知的財産部社内弁理士を経て当事務所開設
  • 三井住友銀行グループSMBCコンサルティング ビジネストレンド多数執筆

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