先生助けて!拒絶理由通知が送られてきました。これって何ですか?(2)
商標登録を特許庁で

ファーイースト国際特許事務所の弁理士・弁護士

1.ますはじめに

「当該商標登録出願の日前の商標登録出願に係る他人の登録商標又はこれに類似する商標であつて、その商標登録に係る指定商品若しくは指定役務(第六条第一項(第六十八条第一項において準用する場合を含む。)の規定により指定した商品又は役務をいう。以下同じ。)又はこれらに類似する商品若しくは役務について使用をするもの」
(4条第1項11号)

拒絶理由の王様(?)であって、言わずと知れた登録商標と商標登録出願とを調整するための規定ですね。

本号の拒絶理由が適用されるためにのポイントは3つあります。 続きを読む: “先生助けて!拒絶理由通知が送られてきました。これって何ですか?(2)”

先生助けて!拒絶理由通知が送られてきました。これって何ですか。(1)
商標登録を特許庁で

ファーイースト国際特許事務所の弁理士・弁護士

ここで示す10号、15号および19号は、こちらが出願した商標が、他人の有名な商標と重なる関係にある場合の規定です。

既に存在している有名な商標と間違えるような商標は後から審査に合格させませんよ、という内容の規定です。

1.10号

「他人の業務に係る商品若しくは役務を表示するものとして需要者の間に広く認識されている商標又はこれに類似する商標であつて、その商品若しくは役務又はこれらに類似する商品若しくは役務について使用をするもの」
(商標法4条第1項10号)

未登録周知商標についての規定です。

日本の商標は登録主義を採用しているため、登録要件の判断は他人の登録商標との関係を中心に審査されます。

しかし、たとえ未登録であっても一定の周知性を獲得した商標を他人が後から出願しただけで、当該他人への登録を認めてしまっては周知性を獲得したものの既得権益が侵されるだけでなく、既存の法律状態が崩れる結果となってしまいます。 続きを読む: “先生助けて!拒絶理由通知が送られてきました。これって何ですか。(1)”

先生、この商標やっぱり一般名称ですよね?(後半)
商標登録を特許庁で

ファーイースト国際特許事務所の弁理士・弁護士

1.四号

「ありふれた氏又は名称を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標」(四号)

ありふれた氏等についての規定です。具体的には「山田」「タカハシ」「HIRANO」等が当てはまります。

多分「秋和」は適用してもらえないと思います。ありふれているか否かの判断は個別に行われますが、以前は特許庁審査官は本号に該当するのか否かを判断する際に50音別電話帳を参考にしていたそうです。 続きを読む: “先生、この商標やっぱり一般名称ですよね?(後半)”

商標の類否は誰が判断するのですか?
商標登録を特許庁で

ファーイースト国際特許事務所の弁理士・弁護士

1.先行商標に類似するとして拒絶された商標

商標登録出願を行うと、特許庁の審査官の審査に付されます。商標法は商標登録ができない事由を定めているところ、出願商標がこの事由に該当しなければ、商標登録が為されます。

商標登録ができない事由があると審査官が考えれば、その理由を説明します。

反論の機会が出願人に与えられますが、反論が容れられなければ、拒絶査定が発せられます。 続きを読む: “商標の類否は誰が判断するのですか?”

この商標やっぱり一般名称ですよね?(前半)
商標登録を特許庁で

ファーイースト国際特許事務所の弁理士・弁護士

1.柱書き

「自己の業務に係る商品又は役務について使用をする商標については、次に掲げる商標を除き、商標登録を受けることができる。」(商標法3条第1項柱書)

 使用の意思についての規定です。例えば、指定するサービスの数が多く、出願する商標を指定役務に使用する意思の確認ができない場合や、「工業所有権に関する手続の代理」のようにそのサービスを行うためには「資格」が必要であるにも関わらず、出願人がその資格を保有しているかの確認ができない場合には、本項に基づく拒絶理由が通知されます。 続きを読む: “先生、この商標やっぱり一般名称ですよね?(前半)”