先生!一般名称が商標登録されています。
商標登録を特許庁で

1.まずはじめに

商標登録第2033007号の商標権者が大手スーパーを相手取り、当該スーパーが使用する商標「十二単の招福巻」が登録商標の侵害に該当するか否かが争われました。 続きを読む: “先生!一般名称が商標登録されています。”

先生、この商標やっぱり一般名称ですよね?(後半)
商標登録を特許庁で

1.四号

「ありふれた氏又は名称を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標」(四号)

ありふれた氏等についての規定です。具体的には「山田」「タカハシ」「HIRANO」等が当てはまります。

多分「秋和」は適用してもらえないと思います。ありふれているか否かの判断は個別に行われますが、以前は特許庁審査官は本号に該当するのか否かを判断する際に50音別電話帳を参考にしていたそうです。 続きを読む: “先生、この商標やっぱり一般名称ですよね?(後半)”

この商標やっぱり一般名称ですよね?(前半)
商標登録を特許庁で

1.柱書き

「自己の業務に係る商品又は役務について使用をする商標については、次に掲げる商標を除き、商標登録を受けることができる。」(商標法3条第1項柱書)

 使用の意思についての規定です。例えば、指定するサービスの数が多く、出願する商標を指定役務に使用する意思の確認ができない場合や、「工業所有権に関する手続の代理」のようにそのサービスを行うためには「資格」が必要であるにも関わらず、出願人がその資格を保有しているかの確認ができない場合には、本項に基づく拒絶理由が通知されます。 続きを読む: “先生、この商標やっぱり一般名称ですよね?(前半)”

ファーイーストならどうするの?

索引

(1)商標法のなかでの一般的名称とはなんですか

商標法において一般的名称とは、商品・役務の取引業界で一般的であるという認識に至っているものをいいます。

では、一般的名称は具体的にどのようなものでしょうか。 続きを読む: “一般的名称を商標として選ぶと損をするのはなぜですか?”

商標

リンゴの絵による一般名称の商標登録可否説明

一般的な商標は登録の対象にはならないのか?

一般名称はみんなが使う必要のある言葉だから商標登録されない、というのは本当でしょうか。

ここがポイント!

一般名称が登録できるかどうかは指定商品・役務との関係で決まる

商標登録を行う際には商標のみを登録するのではなく、権利申請する商標を何について使用するのか、商品やサービスを指定しなければならないことになっています。

願書に記載する商品やサービスは、指定商品、指定役務と呼ばれています。

この指定商品や指定役務との関係において、商標が一般的かどうかを判断します。

商標自体が一般的によく使用される言葉であったとしても、指定商品や指定役務との関係において、商標登録される場合もあります。

一般的な商標の中でも、商標登録される場合とされない場合の具体例

例えば、商標「リンゴ」は、果実を指定商品として商標登録ができるか、といえば、できないです。

果実についてリンゴという言葉を事実上一人に独占させることになれば、他の方々が困るからです。

ところが商標「リンゴ」は、コンピュータの分野では一般的とはいえないです。ですので、コンピュータを指定商品とするなら、商標「リンゴ」は商標登録される可能性が出てくるわけです(例:「アップルコンピュータ」)。

同様に、例えば「太陽」という言葉はごくごく一般的な言葉ですが、指定商品を雑誌とすれば、雑誌との関係においては「太陽」という商標は一般的とはいえなくなりますので、商標登録を受けることが可能になります。実際に「太陽」は登録商標であり、指定商品を雑誌とする商標権が存在します。

ここがポイント!

一般名称でも指定商品・役務と関係がなければ登録できる

一般名称であっても商標に文字以外の要素が含まれる場合は登録されることがある

上記の例で商品「りんご」について商標「リンゴ」は登録されませんでした。けれどもこれは文字だけの商標「リンゴ」の場合の話であって、文字以外にうさぎのマークとかパンダのマーク等をふくむリンゴの場合は異なります。

これらのマークを含む商標は、全体としては一般的な名称とはいえなくなるため、登録される場合がでてきます。

ここがポイント!

一般名称でも文字以外の要素があれば登録できる

一般名称であっても有名になれば登録される場合がある

ここがポイント!

指定商品・役務についての一般名称でも有名になれば登録できる場合がある

商品の一般的な名称であったとしても、長年の使用により業務上の信用を獲得した場合には、例外措置として商標登録が認められる場合があります。

一般的な名称だから大丈夫、と即断するのではなく、指定商品や指定役務との関係で一般的であるかどうかを判断するように注意して下さい。

ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘

03-6667-0247