読売新聞で五輪商標を解説コメント
テレビラジオ

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ファーイースト国際特許事務所の弁理士・弁護士

(1)IOCによる商標「五輪」の登録内容

IOCが商標「五輪」を日本で商標登録

コミテ アンテルナショナル オリンピック(国際オリンピック委員会 、以下「IOC」と略)は平成29年(2017)12月19日に、日本に対して商標登録出願の手続を行いました。

特許庁の商標審査官による審査を経て、平成30年1月8日に審査の合格を知らせる登録査定通知が送達され、平成31年(2019)2月1日に登録、商標権が発生しました。 続きを読む: “IOCの商標「五輪」登録の件で読売新聞にコメント掲載”

歌手名の商標登録に落とし穴あり!〜歌手名は「目印」or「品質表示」?〜
商標登録の話題

ファーイースト国際特許事務所の弁理士・弁護士

1.「嵐」は登録商標です。

「嵐」に関する商標は2件登録されています。 続きを読む: “歌手名の商標登録に落とし穴あり!〜歌手名は「目印」or「品質表示」?〜”

平成の次にくる新元号は商標登録できるか
商標登録を特許庁で

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ファーイースト国際特許事務所の弁理士・弁護士

(1)なぜ元号は商標登録されないのか

元号の表現そのものはみんなが使うもの

「明治」、「大正」、「昭和」、「平成」等の元号や、今後新たに決定される元号が商標登録されると、特定の業者しか商売に関係する表示として元号を使用できなくなります。このような事態になると、事業上混乱が生じるため、登録が制限されます。

商標には、他の事業者が扱う商品や役務を、自己が扱う商品や役務と差別化する機能があります。

例えば、商品「鉛筆」について、商標「鉛筆」を選択した場合、商標の「鉛筆」を使っても、それがどこの業者が販売する鉛筆かが全く分かりません。

このように商標から元の提供業者を辿ることができない商標のことを「識別力がない商標」と呼びます。

識別力がない商標は、そもそも商標としての本来の機能が備わっていないので登録は認められません。
また識別力がない商標は、誰もが自由に使うことができる表示でもありますので、特定の業者に独占を委ねるものでもありません。

このような理由から、識別力がない商標は登録の対象外です。

これまでの特許庁の審査運用では、現時点の元号は、商標の識別力がないものとして登録が制限されました。ただ、この運用では過去の元号については、元号であるというだけでは登録が拒否されることはありませんでした。

実際、明治製菓、明治大学、大正製薬、昭和大学など、元号を含む商標はこれまで広く使われてきています。

(2)新たな元号についての審査基準の内容は?

元号についての特許庁審査基準

第3条第1項第6号

商標法第3条第1項第6号により、登録が認められない商標の規定は次の通りです。

前各号に掲げるもののほか、需要者が何人かの業務に係る商品又は役務であることを認識することができない商標
商標法の条文より引用

「需要者が何人かの業務に係る商品又は役務であることを認識することができない商標」というのは分かりにくい表現ですが、先に説明した、識別力のない商標のことを指します。

この規定についての特許庁における商標に関する審査基準は次の通りです。

元号を表示する商標について

商標が、元号として認識されるにすぎない場合は、本号に該当すると判断する。
元号として認識されるにすぎない場合の判断にあたっては、例えば、当該元号が会社の
創立時期、商品の製造時期、役務の提供の時期を表示するものとして一般的に用いられ
ていることを考慮する。
特許庁改訂商標審査基準より

改訂された運用基準では、「現元号」ではなく、「元号」になっていますので、現在の元号、過去の元号のみならず、これから新たに採用される元号も、上記の条文が適用され、審査に合格できないことになります。

この基準は、今年の1月末日以降の審査から運用されています。

(3)過去に登録された元号は違法になるのか?

登録時に問題がなければ違法性なし

今回の元号についての審査の運用指針の変更は今年の1月末日であり、それより以前の審査で合格したものについては、無効や異議申立の対象にはなりません。

異議申立も無効審判も登録時(詳細には査定審決時)に商標法に反していたかを基準に内容の見直しが行われます。
登録時点で問題がなかった登録商標については、これまで通り、安定して商標権が存続し続けます。

審査基準改定により元号が使えなくなるのか

特許庁における審査基準の改定内容は、あくまで特許庁内部における商標の審査をどのように行うかの指針を示したものです。

つまりは元号を含む商標をどのように審査で扱うか、が定められただけですので、国民に旧元号、現元号、新元号の使用制限を加えるものではありません。

(4)具体的にどのような元号が登録対象外となるのか

元号だけの商標は全てアウト

元号の文字だけの商標は、漢字、ひらがな、かたかな、アルファベットであっても、字体を変更しても特許庁の審査を突破することはできないです。

元号の文字だけの商標が登録の対象外になっていますので、指定商品や指定役務を選別したとしても、登録が認められないことに変わりはありません。

元号と普通名称との単なる組み合わせもアウト

元号の文字だけに、商品や役務の普通名称を加味してもアウトです。

例えば、商品「冷凍果実」を指定した商標「平成冷凍果実」とか、役務「宿泊施設の提供」を指定した商標「平成旅館」などはやはり審査に合格できません。

(5)まとめ

すでに商標登録済みの元号を使った商標についてはそのまま存続し続けますが、これから発表される元号のみの文字商標等の出願は、特許庁の審査に落とされますので出願費用が無駄になってしまいます。

みんなが使う表記を商標登録により独占しようとするのはお金と労力の浪費になりますので、別の識別力のある商標の登録を目指しましょう。

ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘

03-6667-0247

商標登録出願を秘密にすることはできますか?
商標登録を特許庁で

ファーイースト国際特許事務所の弁理士・弁護士

1.公開制度について

 商品やサービスの企画・開発は、企業内部において、情報漏洩を防ぎつつ行われるものであり、企業の立場としては、商品やサービスに付ける商標についてもできれば秘密にしたいところです。

他方、商品やサービスに付ける商標は、必要に応じ、商標登録出願を検討することになります。 続きを読む: “商標登録出願を秘密にすることはできますか?”

先生!一般名称が商標登録されています。
商標登録を特許庁で

ファーイースト国際特許事務所の弁理士・弁護士

1.まずはじめに

商標登録第2033007号の商標権者が大手スーパーを相手取り、当該スーパーが使用する商標「十二単の招福巻」が登録商標の侵害に該当するか否かが争われました。 続きを読む: “先生!一般名称が商標登録されています。”