商標登録の話題

商標登録って必要ですか?、と質問を受けることがあります。

この様な質問を受けると、との深さで答えてよいか悩みますが事業を進めるのであれば商標登録は必要であると私は思っています。

健康を失って健康のありがたさに気が付くように、
空気が吸えなくなって空気のありがたさに気が付くように、
商標登録の必要性を実感することのできるのは、
あなたが大切にこれまで育ててきたブランドである商標が、
他人に既に商標権を取られていて、
使用することができないことを知ったときではないでしょうか。

映画「風と共に去りぬ」ではありませんが、愛する人が去ってから、
自分が去ってしまった人のことを愛していたと気が付くようでは
遅いと思います。

商標登録を済ませずに事業を行うのは、
他人の土地を一所懸命耕して作物を栽培しているのと同じです。

刈り入れの時期になると土地の所有者が現れて、出ていくようにいわれます。

これまでがんばって耕してきた成果は全て土地の所有者に取り上げられてしまいます。
例えば現在使用しているブランド名を商標登録していないとします。

そのブランド名に宣伝広告費を一杯使用して認知度を上げた、とします。

適当な頃を見計らって商標権者が現れて、そのブランド名を使用しないように通告してきます。

もちろん、商標権者はそのブランド名を以降使用することになります。

ブランド名を保護していなければ上記の様に合法的なブランドの乗っ取りも実現してしまいます。

このときになって初めて商標登録の意義に気が付くようでは遅いと思うのです。

商標登録の意義に気が付くかどうかは、将来を読むことができるかどうかに依存します。

現時点を眺めているだけでは現時点では特段問題は発生していないので、商標登録の意義が分からないと思います。

もし未来を読む力があれば商標登録の意義が分かって貰えると思います。

事業者としての資質の絶対条件は「未来を読むことのできること」です。

私は未来を読むことのできる方に、これから出会いたいと切に願っています。

ファーイースト国際特許事務所
弁理士 平野 泰弘

03-6667-0247