商標権侵害で裁判を行う前に

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商標権が侵害された場合

こちらの登録商標を他人が無断で使用されている状況を発見した場合、あなたならどの様な対応をしますか?

商標権が侵害された場合、侵害者に対して差止請求や損害賠償請求ができます。

こちらの商標権が侵害された場合というのは、たとえていうなら、こちらの自宅の庭に他人が勝手に車を停めているような状況です。

何も言わないで放置していると、他人はこちらの庭を勝手に使ってもよいと勘違いして、長期に渡ってこちらの庭を駐車場代わりに他人が使用することになります。

この場合、いきなり裁判所に訴訟を提起するのはよくありません。

訴訟の前には外交交渉を

まずは外交交渉による和平的な解決手段を尽くし、外交交渉が不調の場合には戦争(訴訟)を考えるべきです。

いきなり戦争はありません。武力ではなく知力による解決を図るのです。

他人がこちらの庭に勝手に車を停めている場合には、ここはうちの庭だから車を停めないで欲しい、と最初はお願いすることになります。

他人がこちらの商標権を侵害している事実を見つけたなら、まず商標権の侵害を中止して貰えるようにお願いしてみます。

こちらが丁寧にお願いしているにもかかわらず、こちらのお願いを無視して商標権の侵害を続けるようであれば、戦争を考えます。内容証明による警告、訴訟の提起を検討することになります。

商標権の侵害が実際に発生した場合には和平的に解決するのに越したことはありません。

戦って勝つのは下策

実際の訴訟に発展すれば、裁判費用が必要になり、勝っても負けても時間と手間とお金が掛かるからです。

私は全てのクライアントに、「裁判で闘って勝つ者はアホやで。」、と指導しています。

裁判で実際に闘って勝つのは下策です。

戦わずして勝つことこそ上策

裁判沙汰にせずに、闘わずして勝つことこそが上策です。

力で解決に踏み切ることは簡単です。

でも力による解決に踏み切った結果、コスト度外視のメンツを賭けた泥沼の闘いになれば、消耗するのは「あなた」です。

戦争は始めるのは簡単ですが、終結させるのが容易ではありません。

力で解決するのではなくて、知恵を使って解決を目指すことこそが重要です。

「闘わずして勝つ。」

口でいうのは簡単ですが、実際に実現するのは簡単ではありません。

それでも、あなたには闘わずして勝つという道を選んで欲しいと私は考えています。

ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘

03-6667-0247

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