大人気の「さば」に関する商標を見てみよう!

先日「サバ缶の生産量がツナ缶を超えた」というニュースが話題になっていました。ツナ缶といえば缶詰全体でもかなりメジャーな存在というイメージだったので、ちょっと驚きました。そこで今回は、そんないま大人気の「さば」に関する商標についてご紹介したいと思います。

大人気の「さば」に関する商標を見てみよう

ファーイースト国際特許事務所の弁理士・弁護士

1.「サバ缶」VS「ツナ缶」水産物缶詰界のトップは?

サバ缶大逆転 ツナ缶を超え首位に売れすぎて悲鳴も!!

いま、売り場に並ぶ缶詰めの中で、サバ缶だけが品薄になっている。
サバ缶は今年2月〜3月あたりから常に欠品が続いていたり、入ってきても希望通りの数が入ってこなかいという状態が続いているという。
実は去年のサバ缶の生産量はツナ缶を逆転。サバは水揚げ量が安定していて値上がりがなく、骨や皮まで使うため栄養価が高いことが人気の理由だ。
一方、これまで人気を誇ってきた『ツナ缶』は、原料となるマグロやカツオの不漁で高騰により値上がり。
これもサバ缶人気の要因とされている。
FNN PRIME(2018年5月22日 20:02配信)より引用

そこで公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会発表の「水産缶びん詰生産数量の推移」をみてみると、2015年は「まぐろ・かつお類」が36,624トン(744万9,000箱)、「さば」が32,039トン(358万箱)だったのに対し、2016年は「まぐろ・かつお類」が少し減少(↓)して35,744トン(720万4,000箱)の一方、「さば」は増加(↑)して37,117トン(412万3,000箱)で、見事「さば」がトップに立ちました!

実は2014年も「さば」が32,039トン(358万箱)と「まぐろ・かつお類」の36,624トン(744万9,000箱)を僅差で上回っていたのですが、2016年はその差を広げてのトップ返り咲きと相成りました。

ではいつから「サバ缶」の追い上げがはじまったのでしょうか。

この統計をながめると、両者の生産数量は、2007〜2008年には20,000トン程度「まぐろ・かつお類」がリードしていましたが、「まぐろ・かつお類」の生産数量減もあってその差はどんどん縮まり、2011年には10,000トンを切った上、翌2012年にはその差はついに1,000トン程度にまでなり、今に至っております。

なるほど、報道の通り、「ツナ缶」の生産数量ダウンも「サバ缶」人気に関係していると言えそうですね。

<参照>
FNN PRIME(2018年5月22日 20:02配信)
https://headlines.yahoo.co.jp/ hl?a=20180522-00010018-fnnprimev-soci

公益社団法人 日本缶詰びん詰レトルト食品協会サイト
水産缶びん詰生産数量の推移
http://www.jca-can.or.jp/ data/pdf/suisan.pdf

2.「さば専科」の商標

まぐろ・かつお類の生産数量もあるかもしれませんが、実際「さば」が好きな人は結構多いと思います。

かくいう私もさば好きの一人です。

ここではそんなさば好きにピッタリの「さば専科」の商標をご紹介したいと思います。

(1)鯖専用日本酒「サバデシュ」

鯖専用日本酒「サバデシュ」の登録商標
特許庁の商標公報より引用

  • 商願2018-019085
  • 出願人:吉久保酒造株式会社
  • 出願日:2018年2月16日
  • 指定商品:
    第33類「泡盛,合成清酒,焼酎,白酒,清酒,直し,みりん,洋酒,果実酒,酎ハイ,中国酒,薬味酒」

吉久保酒造という茨城県水戸市の酒造会社が、さばをよりおいしく食べられるように仕上げ世に送り出したのが「鯖専用日本酒」その名も「サバデシュ」。

正直「茨城=さば」のイメージはありませんでしたが、茨城県は都道府県別さばの漁獲量ナンバーワンなのだそうです。

<参照>
吉久保酒造 サバデシュ サイト
http://www.ippin.co.jp/ jp /items/itm_sabadeshu.html

(2)とろさば料理専門店「SABAR」

とろさば料理専門店「SABAR」の登録商標
特許庁の商標公報より引用

  • 商標登録第5854711号
  • 権利者:株式会社SABAR
  • 出願日:2015年9月24日
  • 登録日:2016年6月3日
  • 指定役務:
    第43類「魚介類のスープ、寿司、ラーメン、おでん、弁当を主とする料理の提供,仕出し料理の提供」

このお店は様々なメディアでも紹介されていますので、ご存知の方も多いかと思います。

ここで提供されるさばは、通常のさばよりも大きくて脂ののった「とろさば」です。

さば料理というと、「しめさば」「焼きさば」「さばの味噌煮」といった和食が思い浮かびますが、ここでは定番料理以外にも「グラタン」や「ユッケ」「サバサンド」といった多彩なメニューも楽しめます。

そして「SABAR」は日本国内に17店舗+シンガポールにも店舗展開しており、それぞれのお店でしか味わえないオリジナルのメニューもあるそうですよ。

<参照>
とろさば料理専門店SABARサイト
http://sabar38.com/menu.html

(3)「サバカレー」

「サバカレー」の登録商標
特許庁の商標公報より引用

  • 商標登録第4387342号
  • 権利者:信田缶詰株式会社
  • 出願日:1999年4月2日
  • 登録日:2000年5月26日
  • 指定商品:
    第29類「カレーの味付けさばの缶詰,さばを主原料とする即席カレー」
    第30類「さばを主原料とするカレー入り菓子・パン,さばを主原料とするカレー入り穀物の加工品,さばを主原料とするカレー入りぎょうざ,さばを主原料とするカレー入りサンドイッチ,さばを主原料とするカレー入りしゅうまい,さばを主原料とするカレー入りたこ焼き,さばを主原料とするカレー入り肉まんじゅう,さばを主原料とするカレー入りハンバーガー,さばを主原料とするカレー入りピザ,さばを主原料とするカレー入りべんとう,さばを主原料とするカレー入りホットドッグ,さばを主原料とするカレー入りミートパイ,さばを主原料とするカレー入りラビオリ,さばを主原料とするカレー入り調理済みそば,さばを主原料とするカレー入り調理済み中華そば,さばを主原料とするカレー入り調理済みうどん,さばを主原料とするカレー入り調理済みスパゲッティ」

この商標を見て懐かしく思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

約20年程前のドラマの中に登場し、その後、実際に商品化され爆発的大ヒットとなった「サバカレー」です。
今も健在です。

<参照>
信田缶詰株式会社サイト
製品一覧 サバカレー190g
http://www.shidakanzume.jp/ products/can_sabacurry_190g.html

3.まとめ

平成28年度水産白書によると、日本における魚介類の1人当たりの消費量は平成13(2001)年をピークに減少しており、平成27(2015)年度には、昭和30年代後半とほぼ同じ程度になってしまったとのこと。

そんな中での「さば」人気。

いろいろな商品やお料理が登場し、さば好きにとっては選択肢が増えてありがたいですし、この機会にもっと多くの皆様にさばを好きになってもらえたらうれしい限りです。

それではまた。

ファーイースト国際特許事務所
弁理士 杉本 明子
03-6667-0247

よく読まれている記事

議論に参加する

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です