フジテレビ「とくダネ!」で「おもてなし」の無断出願についてコメント

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フジテレビの小倉キャスターの「とくダネ!」で、流行語大賞に絡み、「おもてなし」とか「今でしょ」とかが商標登録申請されている件についてコメントしました。

こちらは平成25年(2013年)12月3日(火)に放送されました。

このような流行語を特許庁に商標登録出願しても特許庁は簡単には審査に合格させない、ということは前回までのブログで解説した通りです。

「おもてなし」の言葉を含む商標も実際に登録されていますが、これらの事例は、滝川クリステルさんが東京オリンピック誘致の際にプレゼンテーションするよりも以前に出願されて審査が終了しているものです。

今回流行語が多く商標登録出願されている背景には、口ずさみやすい言葉が揃っているという点が挙げられます。要は使いやすいし流行りやすい、ということですね。

しかし流行語大賞を取った言葉というのは、残念ながら翌年以降は消えていく一過性のものが多いと思います。

昔の流行語も、今となっては口に出すのも恥ずかしい、というものが多くあるのが実情ではないでしょうか。

仮に流行語を商標登録出願したとしても、特許庁の審査には半年程度を要します。

また特許庁もそうそうは審査に合格させませんから、仮に商標権が得られたとしてもその時にはブームは終わっている、という結果になるのではないか、と思います。

ブームも過ぎ去って、誰も使わなくなった後に、特許庁に納入する支払請求が届きます。これってどうなんでしょうね。

やはり他人が流行らせたものを横から取りにいくのではなく、
自分の商売に必要な権利を取って、その権利をしっかり育てていくことが、
遠回りに見えて一番の近道であると私は思います。

ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘

03-6667-0247

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